競艇の期待値の計算方法 — オッズと確率の具体例

「期待値」という言葉は競艇の分析でよく使われますが、実際に自分で計算したことがある人は多くありません。このページでは、オッズと確率から期待値を求める計算式を、具体的な数字を使って説明します。

期待値の基本の式

期待値 = (的中確率 × オッズ × 購入金額) − 購入金額

言い換えると「当たったときに戻ってくる金額の平均」から「投じた金額」を引いたものです。期待値がプラスであれば、理論上その舟券は多数回買い続けたときに平均でプラスになる、マイナスであれば平均でマイナスになる、という意味を持ちます。

具体例で計算してみる

単勝100円を購入する場合を例に、確率とオッズの組み合わせで期待値がどう変わるかを見てみましょう。

オッズ的中確率(見積もり)期待値(100円あたり)
2.0倍55%+10円
2.0倍45%−10円
5.0倍25%+25円
5.0倍15%−25円

同じオッズでも、見積もる確率が変われば期待値の符号がひっくり返ることが分かります。つまり期待値の計算そのものは単純な四則演算ですが、肝心なのは確率をどれだけ正確に見積もれるかという点に尽きます。

確率はどこから持ってくるのか

期待値を計算するには「確率」が必要ですが、これは天から降ってくるものではありません。代表的な出発点は次の2つです。

自分の確率見積もりが市場の暗黙確率より正確でなければ、期待値がプラスに「見えて」も実際には根拠がない、という点に注意が必要です。

期待値がプラスに見えても注意すべきこと

  1. 確率の見積もり自体が正しいとは限らない — 主観的な確率で計算すれば、いくらでも期待値をプラスに見せることができてしまいます。
  2. 控除率の存在 — 競艇は主催者控除がおよそ25%あるため、全出走者の期待値を平均すればマイナスになるのが前提です。プラスの期待値は、控除率という向かい風の中で市場より正確な確率を出せた場合にのみ生まれます。
  3. 分散の大きさ — 期待値がプラスでも、1回や数回の結果では大きくマイナスになることが普通にあります。多数回の平均としての性質を忘れないことが大切です。
期待値の計算式そのものは誰でも使えますが、意味を持つのは「確率の見積もりが妥当であること」が前提です。この前提を検証せずに期待値だけを主張する情報は、慎重に扱いましょう。

期待値とedgeの違い

期待値は個々の舟券1点についての計算であるのに対し、edgeモデル全体の予測精度を市場と比較して評価する指標です。期待値がたまたまプラスに見える舟券が1つあっても、それだけではモデルが優れているとは言えません。多数のレースにわたって、モデルの確率が市場より一貫して正確かどうかを見るのがedgeの役割です。

よくある質問

Q. 期待値がプラスなら必ず儲かりますか?
いいえ。期待値は多数回試行した場合の平均的な収支の見込みであり、1回ごとの結果を保証するものではありません。少ない試行回数では大きくマイナスになることも普通にあります。

Q. 確率はどうやって知ればいいですか?
オッズから逆算した市場の暗黙確率を出発点にする方法や、独自の分析モデルによる確率を使う方法があります。自分の確率の見積もりが市場よりどれだけ正確かを検証することが重要です。

Q. 期待値とedgeは同じものですか?
異なります。期待値は個々の舟券1点についての計算、edgeはモデル全体の予測精度を市場と比較して評価する指標です。

koei-ai は、確率とその根拠、市場との差(edge)の公開を目指す分析ツールです。

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